レーザー治療による後遺症と合併症について
レーザー治療における合併症
エキシマレーザーによる屈折矯正治療では、レーザー装置の信頼性が重要になってきます。 現在はエキシマレーザー装置、マイクロケラトームの 性能がともに向上し問題となるような合併症はほとんど起こりません。
レーザー治療の経験の少ない医師が手術した場合に起こりやすい副作用や合併症は 次のようなものがあります
「ハロ」これは、夜間、光源の周囲がぼんやりとして霧がかかったように見えます 。PRKでは顕著ではありますがLASIK(レーシック)でも わずかに起こります。普通は約3ヶ月を経過するころから徐々に減少していきます。
「角膜混濁(ヘイズ)」これは、PRK後に起こりますが 、LASIKではまず起こりません。角膜上皮が再生する際に細胞が不規則に修復して 角膜の透明性が低下します。旧型のレーザー装置を用いた場合や、 強度近視にPRKを実施してから約1ヶ月ほどで起こることがあります。 発症しt場合、半年から1年で徐々に減少します。混濁が残った場合はPTKを実施いたします。
「コントラストの低下」これは、暗い所で自覚することがあります。 軽度の近視の人はまず問題がありません。しかし、強度近視の人やPRK後に 低下を感じる場合があります。
「治療後の乱視」これは、エキシマレーザー照射の際に、 眼球が動いてセンタリングがずれた場合に起こります。 医師が眼球固定を行なわないで実施した場合、固定 が不十分ば場合に起こす場合があります。治療後性のの遠視が強い場合にも自覚します。
レーシックの場合、患者さんはレーザー照射される 前に固視灯という緑の点滅する光源をみせられるが、フラップをめくってからは、 くもりガラス越しにみるような感じで光源はほとんど見えなくなる。 そのため、照射中にはどこを見て良いかわからなくなるので、 自分で眼を静止させることはまず困難となります。
「セントラルアイランド」これは、 レーザー照射中に角膜表面から発生するガスによって、角膜中心部に対するレーザーの照射が不十分となります。 中心部に切除不十分な領域が残ってしまう状態をいいます。
治療後、角膜中心部周辺部からくる光の結び方があいまいになります。 クリアな見え方が得られない状態になります。
「スウドケラコーヌス」これは、世界でほとんど報告の例はありません。 しかし、眼圧が高くて角膜が薄く、矯正する近視の程度が大きい 患者さんで起こる可能性があります。 最強度近視のようにレーザー照射数が多い場合、眼圧が高い方の場合に、薄くなった角膜中心部が突出 するような状況になります。
デスメ膜の強度に問題がある患者さんで起こる可能性が高いと考えれれています。 眼圧や角膜の厚さは治療前の検査で調べることが 可能です。
「フラップ形成不全」これは 、精度の低いマイクロケレトームで起きる場合があります。 医師の技術水準やマイクロケラトームの性能も大きく関係してきます。
今後多くの医療機関がレーシックを始めると思いますが、熟練した指導者がいない場合には、 未熟な手段による場合が少なからず発生することが懸念されます。
「フリーフラップ」これは 、繋ぎ目ができずにフラップが切り離されて起こります。 手動式の直線で刃が進むタイプに起こりがりです。
「ウオッシュボードエフェクト」これは、 角膜とフラップの切除面が洗濯板のような波状形になり、回析現象が起こって夜間に光が散って見えます。 「エピセリュームイングロース」これは、レーシックに起こる合併症です。 フラップを戻すときに、洗浄が不十分場合に起こります。
フラップをつくった隙間に上皮細胞が広がって成長して、乳白色の混濁が生じることがあります。 ただし、角膜周辺に起こることがほとんどです。 視力への影響はありません。
従来型のマイクロケラトームを使用した場合の発生率は約2%程度といわれています。
LASIK後遺症
レーシック手術は近視や遠視、乱視で悩み続けた方にとって助けとなる治療法です。 しかし、まれに後遺症が残る場合があることがあります。
レーシック手術の後遺症とはどんなものなのでしょうか。。 まず、手術を受けて約数ヶ月程度の間、明るさが普段よりも明るく感じることがあるそうです。 これを「ハロー現象」または「グレア現象」と呼びます。
レーシック手術後、大半の方は数ヶ月後には、通常の状態に戻るということです。 しかし、後遺症として残るという例はあります
LASIK治療の経験
LASIKはフラップ作成に経験と技術が必要です。レーシックを行おうとする医師は、 充分は経験とトレーニングを積まなければなりません。
この手術は簡単に技術をマスターできるわけではありません。 正しいLASIKでなければ治療の効果は得られません。 治療を受けなかった方がよかったということになりかねません。
LASIKを行おうとする医師は少なくともたくさんの症例経験のある医師の 指導のもと、半年以上はトレーニングを積む必要があります。