白内障の手術の基礎知識

白内障の手術の費用や術後の合併症、後遺症などをご紹介しています。失敗しないためにも基礎知識を知っておきましょう。
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白内障の手術受ける前に

白内障の手術を受ける前にいくつかの検査や処置が必要になります。 眼科医と患者さんの相談が大切になってきます。よく相談した上で手術にのぞみましょう。

白内障の手術はあくまでも濁ってしまった水晶体(レンズ)に対する手術です。 せっかく手術を受けても、白内障以外に病気があれば視力の回復は望めません。 つまり、他に眼疾患がないかどうか調べるのが先になるということです。

白内障よりも先に治療すべき病気があるかもしれません。 場合によっては、白内障手術は短時間でからだに負担の少ない手術ですが、 念のために高血圧や糖尿病などの全身疾患がなくても、手術の前に必、内科を受診するようにしてください。

白内障の手術のが決定したらいよいよ手術の準備です。 準備のメインとしては手術時に移植される眼内レンズの度数の決定を行ないます。 度数を決めるのは、目の表面にある角膜という透明な膜の曲がり具合と、眼球の長さの二つです。 二つの検査とも痛みはなく、短時間で終わる検査です。

この眼内レンズの度数を少し増減することで、多少近視や遠視にすることができます。 普通であれば、眼鏡をかえkない状態で、眼から1m程度のところにピントが合いやすくなるように、少し、近視気味にすることが多いのですが、生活習慣や他方の目の具合によって変えることができます。 どんなレンズを使用するかは、医師との相談になります。

各種検査が終わったころには、眼科医の主治医から白内障の手術の説明を受けることになります。 主治医の中には、専門用語を多用する先生がいますので、分からない事があれば、説明してもらいましょう。 説明の意味がわからないまま、白内障の手術を受けることは危険です。 納得するまで話合いを続けましょう。

白内障手術は一般的に簡単な手術と思われていますが「絶対に安全な手術」など無いのです。 また、手術の費用や手術後の合併症についてもよく話合ましょう。健康保険の対象となっていますので個人差もあります。

入院をするか、日帰りにするかによって料金が変わってきます。 老人の場合で、片目に手術費が約15000円くらいだそうです。もっと費用がかかる場合があります


白内障の手術

白内障手術は濁ってしまった水晶体を取り除くのが目的です。 水晶体はレンズですから手術で取ってしまうと、眼の奥にあって光を感じる網膜に光が集まらまくなります。 以前は水晶体をとってしまった後は、代わりになるレンズとして分厚い眼鏡をかけたりコンタクトレンズをしていました。

今から約20年前から、白内障手術時に取ってしまった水晶体の変わりに小さな人工のレンズを入れるようになりました。 このレンズは水晶体の「のう」の中にいれます。眼の中にあるレンズを取り替えることを意味しています。

眼内レンズは水晶体の「のう」の中に入れるのが原則ですが、水晶体の「のう」や、 それを吊っているチン小帯が傷ついていたり、弱くなっていると、眼内レンズが入れられなくなることがあります。

無理やりにいれようとすると眼内レンズをいれようとすると、水晶体の「のう」や小帯を破って 、眼球の奥までレンズが落ちてしまうこともあります。落ちてしまった眼内レンズは、 網膜剥離(もうまくはくり)など重大な病気を起こす可能性があるのです。

緑内障やブドウ膜炎、糖尿病網膜症、高度近視、先天性白内障など 、眼内レンズ移植を行なわないほうがよい病気があります。 この場合は、まず白内障を取り除く手術のもを行います。

病気が落ちつくのを待ってから、眼内レンズ移植を改めて行なうことがあります。 もし、眼内レンズが入れられなくても、コンタクトレンズや、 特殊眼鏡で見えるようになることがほとんどです。

万が一、コンタクトレンズや、特殊眼鏡が使用できない場合は、 茶目(虹彩)の上に乗せる特殊な眼内レンズえを入れたり、 眼内レンズを目の壁に糸で縫いつけることも可能です。

白内障手術の後遺症と合併症について

白内障の手術後に起こる最大の問題は感染症です。 手術後には、特に気をつけなければなりません。

白内障手術は、目に小さいながら傷口をつくりますので、傷口から目の中に細菌などが侵入してしまうことがあります。

内服薬や点滴などで治療しますが、効果が少ない場合は手術をすることもあります。 このほかにも、眼底出血、網膜剥離(光を感じる膜である網膜に裂け目ができて目の壁からはがれてしまうことです。) 緑内障(目の中に水がたまって圧力が高くなり、見える範囲が狭くなります。)、 角膜混濁(目のいちばん表面にある透明な膜が白く濁ってしまう)などが起こる可能性があります。

非常にまれですのでご心配には及びませんが、こういった症状が起きるということを知っておきましょう。
一方で必ず起きる問題があります。

手術をするとそれに対して体が「炎症」という反応を起こします。 炎症は本来病気や傷口を治すために起こりますが、手術に結果に悪影響を与えることがあります。 そのため、白内障の手術後には、この炎症を抑えるための内服薬や、点眼薬を使います。 炎症が強い場合は、白目に注射をすることがあります。

白内障の手術をしたら眼鏡はいらなくなると思っている方がいますがこれは、間違いです。 手術時の眼内レンズを挿入しますが、このレンズはもともとの水晶体と違って調節力(遠くのものが見える)がありません。 眼内レンズもピッタリの度数というわけにはいけません。ですから、遠用および近用の眼鏡をつくる必要があります

しかし、手術のときに多少なりとも目を切りますので目にゆがみが生じます。このゆがみは乱視になります。 この乱視は手術後1〜3ヶ月かけてゆっくり変化していき、落ち着いていきます。

眼の状態が落ちく前に眼鏡を作るのでなく、必ず、落ち着いてから眼鏡をつくってください。 眼科医との相談が必要です。インターネット上には「白内障の体験談」がありますので参考にしてみるといいかもしれません

白内障手術を失敗しないためには、情報集と正しい医師の診断の基づいて行なうことが何よりも大切です


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