緑内障の治療について

緑内障の治療法にはいろいろ種類があります。レーザー手術治療などさまざまです。ここでは治療の基礎知識をご紹介しています。
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緑内障の正常眼圧

緑内障が急増してきた大きな理由の1つは、正常眼圧でも発症するタイプがあると分かってきたからです。 従来は眼圧が高い人にのみ発症すると考えられていました。そのため、緑内障の検査も眼圧検査が中心でした。

しかし、今では日本人には眼圧が高くない正常眼圧(または低眼圧)緑内障が多いことが分かってきました。 眼圧の正常値は10〜21mmHg(水銀柱値)ですが、その範囲にはいっているにもかかわらず緑内障が発症するのです。

こうしたことから、以前は見つからなかった緑内障が発見されるようになり、患者の総数が増えてきました。
この正常眼圧緑内障の発見には、眼圧検査のほかに、視野の検査が必要です。 低眼圧でもなぜ視神経がおかされて緑内障になるのかは はっきり解明されていません。

視神経がもともと弱いとか、血行緑内障がある、 低眼圧でもその人にとって高いなどの理由が考えられます。 ただ、私は、生活習慣の変化が原因と考えています。


緑内障の治療法

緑内障の治療には、3つの方法が考えられます。目薬による治療法、手術、レーザー光線による治療です。 まずいちばんよく使われるのは、目薬です。眼圧が下げるという方法です。

また種類もさまざまです。目の状態によって使い分けます。 普通は、濃度の薄いものから使い始め、その効果は判断して、 必要に応じて濃い濃度のものへと行こうします。

急性緑内障のように緊急に眼圧を下げなければならないときには、別の治療法をします 。いずれにしても素人が判断できるものではありませんので 医師の指示に従いましょう。

つぎに、手術というものがあります。多くの場合、隅角に直接小さな孔をあけて、 房水が前房から流れ出るようにする手術方法があります。 先天性緑内障場合も、手術が優先となります。

虹彩の根元が房水の排出口を塞いでしまう、閉塞隅角緑内障でも最終的に手術が必要です。 最近では、レーザー光線を使って緑内障の治療ができるようになってきました。

レーザー光線によって、組織のごく一部のに集中的に 強い光を加えたり、衝撃を与えて破壊したりすることができます。 また手術のときのメスの代わりにレーザー光線をつかうことができるのです。

レーザー光は角膜のような透明組織を通過しますから、従来の手術のように眼球を切開しないで治療することができます。 そのため、切開手術にともなう出血をはじめとするいろいろな合併症を避けることができるうえに、 短時間で治療できるという利点があります。

レーザー光線による治療は、今後も発展していく可能性が高いです。 また、全ての緑内障にレーザー光線による治療が適しているわけではありません。 レーザー手術を受けるときには、医師との話合いが必要不可欠です。

緑内障の種類

緑内障には症状によっていくつかの種類があります。 まず急激に起こる緑内障として、急性閉塞隅角緑内障があります。 発作的に目の激しい痛みや頭痛、吐き気や嘔吐をともなって急激に襲ってくる 急性の緑内障です。

また、目の中を絶えず流れている「房水」という透明の水の排水路(隅角)が何らかの原因で閉じられ、房水の流れに 滞りが起きるために、眼圧が高くなる症状です。ここでは素人が判断をしないで必ず病院に行くようにしてくだい。 軽い頭痛や目の痛み、あるいは虹視症などの前触れのある人もいます。

開放隅角緑内障というのは、房水の出口は開いているけれども、排水路自体の機能が悪く、 房水が流出しにくくなっているという状態です。 何年もかかってゆっくり進行していく慢性の緑内障です。

閉塞隅角緑内障・開放隅角緑内障ともに、原因不明の場合が多いです。 また他の病気が原因になって引起こされることも少なくありません。

眼圧が高くない「正常眼圧緑内障」も存在します。この正常眼圧緑内障が最も多いタイプです。 自覚症状がなく、眼圧も正常なので気がつかず放置される場合が多いです。また先天的な緑内障もあります。


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